
ドイツ・ベルリン名物と散歩 -過去・現在そして未来?-
「ドイツの料理って、どんなもの?」
「ソーセージ」や「ジャガイモ」を思い浮かべる人が多いかもしれません.
でも、それだけではありません!
この本は、ドイツの名物料理や飲み物を紹介しながら、ドイツを旅する気分で楽しく読めるエッセイです.
ドイツには、地域ごとに個性豊かな名物があり、歴史や文化の影響を受けながら独自の食文化を築いてきました.
「白アスパラガス」や「ザワークラウト(酸っぱいキャベツの漬物)」、「カリーブルスト(カレー風味のソーセージ)」、さらにはドイツの「ビール」や「ワイン」のことまで、いろいろな食べ物の魅力をわかりやすく紹介します.
さらに、かつて「壁」によって分断されていたベルリンと、統一後の変貌を見つめながら、食と社会の関係についても考察し、食文化を通じてドイツの「過去・現在・未来」を探る一冊となります.
〈本書の特徴〉
・食べ歩き感覚で楽しめる! ドイツの名物料理や飲み物を、エピソードと一緒に楽しく紹介
・歴史・文化の視点もたっぷり! 「ベルリンの壁」崩壊前後のドイツの変化も交え、食を通して社会の移り変わりを考察
・現地からのリアルな視点! 「かつてドイツで暮らしていた著者(穐田)」と「今ドイツに暮らす著者(Göttgens夫妻)」が、実際に体験したエピソードや写真を交えて解説
・食の未来も考える! グローバル化・健康志向が進む中で、ドイツ料理の行く末とは?
ドイツ旅行に行く人も、異文化に興味がある人も、グルメ好きな人も必見!
ドイツの名物料理を味わいながら、ドイツの過去・現在・未来を旅してみませんか?
〈はじめに〉
世界の三大料理というと,フランス料理と中国料理というのが大方の一致した意見でしょう.もう一つが,トルコ料理だというと,意外に思われるかもしれません.世界の三大料理とされるフランス料理・中国料理・トルコ料理の共通点は,いずれも“宮廷料理”として発展してきた歴史があるということです.かといって,トルコ料理を世界の三大料理に入れるのには納得がいかない.自分のお国の料理が一番,という方もきっといるはずです.
ところで,ドイツ料理というと,ソーセージ,ジャガイモをイメージする人が多いでしょう.洗練されたフランス料理と比べると,野暮ったい田舎料理,よく言えば素朴な料理という感じです.確かに,私の周りでもドイツ車を好きな人は多いですが,ドイツ料理が好きという人をあまり見かけません.ドイツ料理には,賛否両論あるようです.本書では,その賛否両論あるドイツ料理,そのなかでも名物とされるものに絞って経験したことを交えながら気ままに散歩してみたいと思った次第です.
話題は,先ず白アスパラガス(シュパーゲル Spargel),野菜料理とは言えないかもしれませんが,きゅうりのピクルス,酸味のあるキャベツの漬物であるザワークラウト(ザウアークラウト Sauerkraut),ジャガイモ(Kartoffel)です.次に,ベルリンの白ビールを含めたドイツのビールとワインあれこれです.肉料理では,アイスバイ(Eisbein),ハッケペーター(メット Mett),カリーブルスト(Currywurst),次にハンバーグと言いたいところですがドイツにはハンバーグはありません.ハンバーグは地方によって呼び方が違っています.そして,ドイツが発祥ではありませんが,ドイツではお馴染みになっているウィンナー・シュニッツェル,ドネルケバブも取り上げたいと思います.さらに,ドイツを代表するものとして,ライ麦パン,バウムクーヘンもとりあげました.これらを美味しいという方,微妙?あるいは好きではない,不味い!という方,すでに賛否両論が聞こえてきそうです.
なお,副題を「過去・現在そして未来?」としました.過去は,40年前「壁」のあるベルリンと6年後の「壁」が崩壊したベルリンの両方の経験がある穐田真澄が担当しました.文中,「壁」ジイとして登場します.現在のドイツ事情と写真については,「ドイツ便り」として,ドイツで永年暮らしておられるGöttgens-田中初穂とPaul Göttgensご夫婦から提供されたものです.未来については,予測がつかないですが,それぞれの思いを自由に語ってもらいました.
この本に興味を持たれた方も自由に未来を予測していただければ幸いです.
それでは,魅惑のドイツ・ベルリン名物を求めて,ぶらぶらと気ままに散歩に出かけましょう!
著者
穐田 真澄
Göttgens-田中 初穂
Paul Göttgens